eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ(Electronic・Sports)」の略称です。ビデオゲームやオンラインゲームを競技・試合として取り扱う時にこの単語が使われます。
eスポーツとして扱われるゲームは競技性が高く、思考力や瞬発力が求められます。上達するのには相当な努力が必要とされるので、eスポーツプレイヤー達はただ遊んでいるというわけではありません。
eスポーツの分類
eスポーツをマインドスポーツとして分類する考え方があります。マインドスポーツとは、思考力が重要になるゲームを総称したものです。頭脳ゲームとも呼ばれます。マインドスポーツとして代表的なものはチェス・将棋・囲碁などです。
eスポーツは体を動かすサッカーや野球などのスポーツと同じように扱われることもありますが、eスポーツをマインドスポーツに分類するという考え方もあります。
しかし、このマインドスポーツには瞬発力・反射神経といった運動的な能力が必要とされません。この面ではeスポーツとは大きく異なるので、eスポーツを何に分類をすべきかは難しいです。eスポーツの種目によっても分類が変わってくるかもしれません。
eスポーツの種目
現在eスポーツの種目として取り扱われているゲームのジャンルの代表的なものを紹介します。
シューティングゲーム(FPS・TPS)
シューティングゲームはとてもエキサイティングなジャンルです。相手と遭遇した時は、一瞬うちに勝敗が付くこともあります。ポジション取りや移動のタイミングなども重要なので、高度な戦術理解も必要です。
格闘ゲーム
格闘ゲームは非常に繊細なゲームです。最前線で戦うプレイヤー達は60分の1秒の動きまで研究をしています。キャラクターによっても戦い方が変わる奥が深いゲームです。
MOBA
MOBA(Multiplayer Online Buttle Arena)はチーム戦で行われるゲームです。メンバーで連携して、相手の拠点を破壊するのが目標となります。1人1人に違った役割があり、操作や考え方が変わるのが特徴です。
パズルゲーム
パズルゲームはeスポーツの中でも、特に思考のスピードが求められます。相手の状況を把握しながら自分のパズルを処理する必要があるので、プレイのスピードはとても重要です。プレイヤーが素早くパズルを処理していく様はかなり爽快です。
スポーツゲーム
スポーツゲームはサッカーや野球などのスポーツをゲームで遊べるようにしたものです。サッカーや野球は馴染みのあるスポーツなので、ゲームでも多くのプレイヤーに楽しまれています。現実のスポーツとは違った駆け引きがあるのも面白い所です。
デジタルカードゲーム(DCG)
デジタルカードゲーム(DCG)はゲームの世界でトレーディングカードゲーム(TCG)をできるようにしたものです。どのゲームでもカードの種類が豊富ですので、多彩な戦い方を経験することができます。
eスポーツの種目については以下の記事でくわしく解説しています。
eスポーツとして認定されるための条件
日本では、eスポーツとして扱うゲームの条件を日本eスポーツ連合(JeSU)が定めています。eスポーツとして認定されるための条件は以下の4つです。
1.1 ゲームに競技性が含まれること(競技性)
1.2 ゲームとして 3 か月以上の運営・販売実績があること(稼働実績)
1.3 今後も e スポーツとして大会を運営する予定があること(大会の継続)
1.4 eスポーツとしての大会の興行性が認められること(興行性)
この4つを満たさないゲームはJeSUにeスポーツとして認められません。しかし、海外ですでにeスポーツとして扱われているものに関しては、JeSUに認められないままeスポーツとしてプレイされているものも多いです。