eスポーツの1つのジャンルとしてDCGがあります。DCGとは、デジタルカードゲーム(Digital Card Game)の略称のことです。このDCGは今かなりeスポーツ市場で盛り上がりを見せています。「カードゲームってeスポーツなの?」と思う方もいるかもしれません。しかし、DCGをプレイするには、フィールドや手札、相手のプレイングから状況判断をする能力が求められます。そういった面で、DCGはeスポーツとして広く認識されているのです。
この記事では、DCGをプレイするオススメポイントやオススメなDCGを紹介するので、興味のある方はぜひご覧ください。
DCGでeスポーツをするオススメポイント
DCGには他のeスポーツジャンルにはないオススメポイントがあります。ポイントを2つ説明していくので、これから始めようと思っている人は参考にしてください。
洗練されたゲームシステム
DCGは実際に存在するカードで行うトレーディングカードゲーム(TCG)をスマホやPCのみでできるようにしたものなので、ルール等はTCGに非常に似ています。TCGはかなり古くから生まれており、現在までプレイされてきた中で最適なルールが試行錯誤されてきました。その結果、現在まで廃れることなく多くの人にプレイされています。
そんなTCGのシステムを継承したDCGもゲームシステムに関しては、一級品のものが多いといえるでしょう。さらに、ダメージ計算やカードの効果によるステータス変更が自動で行われるため、TCGよりすぐれている部分もあります。
アクションが苦手な人でもできるeスポーツ
eスポーツといえば、FPSゲームや格闘ゲームをイメージする人が多いと思います。これらのゲームは反射神経や動体視力がとても重要なので、プロ選手としての寿命は短いです。しかし、DCGはほとんどがターン制で行われ、自分の行動を選択する時間が一定時間つくられています。そのため、DCGは反射神経がにぶい人でも十分に楽しむことが可能です。他のeスポーツジャンルとは違って、気楽にプレイすることができます。
DCGオススメ6選!
この記事ではオススメのDCGを6つ選びました。それぞれ違った特徴があるので、これからDCGを始めようと思っている方は参考にしてみてください。
シャドウバース
出典:Outline | Gameguide | Shadowverse【シャドウバース | シャドバ】公式サイト | Cygames
運営元 | Cygames |
リリース年 | 2016年 |
対応デバイス | スマートフォン PC |
シャドウバースは、8つのクラスから1つを選択してプレイをするのが特徴です。クラスには「エルフ」「ロイヤル」「ウィッチ」などがあります。それぞれに個性があり、「エルフ」の特徴的な部分は「カードの使用枚数によって効果が強くなる」という効果を持つカードが多くあることです。他のクラスにもそのクラスにしかない特徴を持っています。自分のプレイスタイルにあったクラスでプレイできるのが魅力的ですね。
また、シャドウバースはこれまでに大きな賞金制大会をいくつも開催しています。2018年に行われた世界大会では、なんと1億1000万円の賞金が優勝者に与えられたようです。そして、今年の夏には「RAGE Shadowverse 2021 Summer」が開催されます。シャドウバースはまだまだ伸びていくeスポーツタイトルですね。
ハースストーン
出典:ハースストーン (Hearthstone) – Google Play のアプリ
運営元 | Blizzard Entertainment |
リリース年 | 2014年 |
対応デバイス | スマートフォン PC |
ハースストーンを制作したBlizzard Entertainmentはアメリカ・カリフォルニア州にあるゲーム会社で、これまでに「オーバーウォッチ」「ウォークラフト」など有名タイトルを制作しています。ハースストーンはBlizzard Entertainmentの過去作である「ウォークラフト」の世界観が再現されたものです。
ハースストーンでは、10人いるヒーローの中から1人を選んで戦います。シャドウバースと同様にヒーローごとに個性があって、自分の好みにあった戦い方ができるのがいいですね。
ハースストーンでも大会が行われており、2020年に開催された「Hearthstone 2020 World Championship」では日本人選手のGlory選手が優勝しています。Glory選手は大会の優勝賞金200,000ドル(約2,100万円)を獲得しました。ハースストーンは海外のDCGですが日本人が活躍するチャンスもあるみたいですね。
遊戯王デュエルリンクス
出典:遊戯王 デュエルリンクス – Google Play のアプリ
運営元 | KONAMI |
リリース年 | 2016年 |
対応デバイス | スマートフォン PC |
「遊戯王」といえば世界的に人気なTCGとして多くの人に知られていますよね。遊戯王のTCGは1996年に発売されたのですが、そのちょうど20年後に遊戯王デュエルリンクスがDCG版としてリリースされたみたいです。
実際の遊戯王とは違い、「デッキは20枚」「場に召喚できるモンスターは3枚まで」など、『遊戯王デュエルリンクス』用にルールがアレンジされています。アニメでもおなじみのイラストやボイスが収録されているので、ファンの方にはたまらないですね。
遊戯王デュエルリンクスはこれまでに世界大会をいくつか開催しています。2020年に行われた、「KCグランドトーナメント」では参加者が100万人にもなったそうです。TCGが世界でとても人気だったので、DCG版でも大人気なようですね。
デュエル・マスターズ プレイス
出典:デュエル・マスターズ プレイス(DUEL MASTERS PLAY’S) – Google Play のアプリ
運営元 | タカラトミー |
リリース年 | 2019年 |
対応デバイス | スマートフォン PC |
デュエル・マスターズ プレイスはタカラトミーとDeNAの共同開発によって2019年にリリースされたDCGです。対応デバイスはスマホ・PCです。デュエル・マスターズ プレイスも遊戯王デュエルリンクスと同様に、もともとTCGとして販売されていたものがDCGとしてアレンジされたものです。TCGのデュエル・マスターズは累計発行枚数65億枚を超える大人気カードゲームとして有名ですね。
デュエル・マスターズ プレイスではTCG版のルールがそのまま使われているので、TCG版をプレイしている人であれば、円滑にプレイできると思います。オンライン対戦以外にもソロプレイモードが搭載されており、ゲームオリジナルのストーリーを楽しむことが可能です。
比較的最近リリースされたゲームですが、デュエル・マスターズ プレイスでも公式大会が行われているようです。2020年1月には「DUEL MASTERS PLAY’S 公式大会 BATTLE ARENA 3rd」が開催されました。こちらの大会の優勝者には50万円が贈呈されたようです。賞金の金額で見ればまだ小規模ですが、今後もまだまだ盛り上がっていきそうですね。
ドラゴンクエストライバルズ エース
出典:ドラゴンクエストライバルズ エース – Google Play のアプリ
運営元 | SQUARE ENIX |
リリース年 | 2017年 |
対応デバイス | スマートフォン PC ニンテンドースイッチ |
ドラゴンクエストライバルズ エースはSQUARE ENIXから2017年にリリースされたDCGです。対応デバイスはスマホ・PC・ニンテンドースイッチです。ドラゴンクエストライバルズ エースはSQUARE ENIXから発売されているRPGドラゴンクエストシリーズの世界観をもとにつくられています。ドラゴンクエストシリーズは1986年から多くのファンから評価を得ており、累計の出荷・ダウンロード数は8,200万本と大人気です。
ドラゴンクエストライバルズ エースでは、プレイヤーは8人のリーダーを選んで戦います。シャドウバースなどと同様にリーダーごとに個性があるので、自分の好きなスタイルに合わせてプレイすることが可能です。また、ユニットを配置する場は3×2マスになっており、「前後にユニットを配置すると後ろにいるユニットは物理攻撃をされない」といった、ユニットの配置に関する効果もあります。ユニットの配置が戦況に影響するというのは特徴的ですね。
ドラゴンクエストライバルズ エースでも公式大会が行われています。2019年9月に東京ゲームショウ内で開催された「ドラゴンクエストライバルズ マスターズカップ in TGS2019」では賞金総額100万円が用意されました。また、優勝者にはゲーム内通貨と「ドラゴンクエスト」のイラストがデザインされたニンテンドースイッチが贈呈されたようです。
マジックザギャザリング アリーナ
出典:マジック:ザ・ギャザリング アリーナ – Google Play のアプリ
運営元 | WIZARDS OF THE COAST |
リリース年 | 2018年 |
対応デバイス | スマートフォン PC |
マジックザギャザリング アリーナはTCGマジックザギャザリングをDCGにアレンジしたものです。マジックザギャザリングは1993年にアメリカで発売された世界初のTCGで、もっともよく遊ばれているTCGとしてギネス記録に認定されています。
マジックザギャザリング アリーナには白・青・黒・赤・緑の5属性のカードがあり、1~2属性のカードでデッキを構築するのが一般的です。色によって特徴が違うので、マジックザギャザリング アリーナでも自分の好みの戦い方を選ぶことができます。
マジックザギャザリング アリーナは海外のDCGですが、国内の大会も盛んです。2021年2月には「日本選手権2021」が開催されました。2月に大会予選が行われ、勝ち残ったプレイヤーが4月の「日本選手権2021SEASON1」に進出します。この大会の優勝賞金は50万円だそうです。海外でリリースされたマジックザギャザリング アリーナですが、これからは日本でも盛り上がっていきそうですね。
まとめ
これからDCGを始めるなら以下の6つがおすすめ!
- シャドウバース
- ハースストーン
- 遊戯王デュエルリンクス
- デュエル・マスターズ プレイス
- ドラゴンクエストライバルズ エース
- マジックザギャザリング アリーナ
いかがでしたでしょうか?この記事で紹介したDCGは、どれも最新情報がYouTubeに投稿されているので、気になったタイトルがある人はまずYouTubeを見てみるのをおすすめします。
私はシャドウバースを少しプレイしていましたが、やはりグラフィックの綺麗さが魅力的でしたね。私はあまりプレイングがうまくなかったので、綺麗なイラストを見て楽しむエンジョイ勢としてプレイしていました笑。
この記事で紹介したゲームの中にあなたに合うものがあれば幸いです。