プロゲーマーは大会に出てプレイをすることだけが仕事ではありません。eスポーツの知名度が徐々に高まっていくなかで、さまざまな活動場所ができてきました。
この記事では、プロゲーマーの仕事内容について紹介しています。プロゲーマーたちがどんな活動をしているか知りたい人はぜひご覧ください。
プロゲーマーの仕事内容を紹介
ここからはプロゲーマーの仕事内容について紹介していきます。
大会への出場
プロゲーマーは賞金の獲得や大会の上位入賞することが使命なので、これが最も重要な仕事内容です。国内外問わず、いろんな地域の大会に出場します。
プロゲーマーによって参加する大会の数は異なりますが、かなり多くの大会に参加しているプロゲーマーもいます。プロ格闘ゲーマーのときど選手は毎年20試合以上公式大会でプレイしており、月に1~2回は海外での大会に参加しているそうです。
チーム練習
プロゲーマーチームに所属している選手にとっては、ゲームの練習をすることも仕事内容の1つです。サッカー選手や野球選手たちも給料をもらって練習をしていますが、それと同じような感じですね。
いくつかのチームでは、メンバーがゲーミングハウスで共同生活をしながら練習を行っています。決められた練習メニューが用意され、大会での勝利を目指して毎日長時間の練習をしています。
(プロゲーマーの練習時間についてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。)
インターネット配信
プロゲーマーの中には個人でYouTubeチャンネルを運営している人もいます。動画に付く広告によって収益を得ているプロゲーマーも多いです。人によってはYouTubeの広告収益だけでも生活できるのではないでしょうか。YouTubeだけでなく、TwitchやOPENRECで配信をするプロゲーマーも多いです。
プロゲーマーチーム父の背中では、所属するメンバーが全員YouTubeチャンネルを持っており、インターネット配信にも力を入れています。父の背中代表てるしゃん選手のYouTubeチャンネルは登録者数17.9万人、副代表けんき選手のYouTubeチャンネルは登録者数29.8万人とかなりの人気です。
プロゲーマーチーム自身がYouTubeチャンネルを持っている場合もあります。DetonatioN GamingやFAV gamingなど多くのプロゲーマーチームがYouTubeチャンネルを持っています。ゲームに関する動画もありますが、まったく関係のない動画も投稿されているみたいです。
スポンサー企業の商品の宣伝
多くのプロゲーマーは企業からのスポンサードを受けて活動しています。スポンサードを受けている以上は企業のイメージアップや売上増加に貢献する必要があるので、商品の宣伝も仕事内容の1つです。
プロ格闘ゲーマーのときど選手は以前YouTubeの取材動画でロート製薬の目薬を紹介しています。
出典:【東大卒プロゲーマー】ときどはメンタルに頼らず”仕組み化” で勝ちまくっていた @tokidoki77| YouTube
また、スポンサードを受けている選手は大会参加時に着るユニフォームにスポンサーのロゴが入っているので、大会で好成績を残すこともスポンサーのイメージアップにつながります。
イベントへの参加
最近ではeスポーツ関連イベントが増えてきています。そこに参加するのもプロゲーマーの仕事内容の1つです。プロFPSゲーマーのけんき選手とDustelBox選手はOCA大阪デザイン&ITテクノロジー専門学校のプロゲーマー専攻に招待され、トークショーを開きました。
DetonatioN Gaming所属のプロ格闘ゲーマー板橋ザンギエフ選手は「ニコニコネット超会議」の特番「ファミ通×闘会議 特番」に出演しています。お笑い芸人マヂカルラブリーの2人とともに、野田クリスタルさんが制作した「野田ゲー」をプレイされています。
また、プロゲーマー自身がイベントを企画することもあります。プロ格闘ゲーマーのウメハラ選手は「獣道」というイベントを3回開催してきました。「獣道」は複数のゲームタイトルで強豪プレイヤーたちがエキシビションマッチを披露するイベントです。
2020年に開催された第3回の「獣道 Ⅲ」では海外のプロ格闘ゲーマーPunk選手やInfexious選手が参戦しており、他にも豪華なメンバーが多く招待されています。
メディア出演
eスポーツの知名度は少しずつ上がりつつありますが、その過程でプロゲーマーのメディア出演も増えてきました。テレビやWebメディアでの取材を受けることも仕事内容になってきています。
これまでにウメハラ選手は「プロフェッショナル 仕事の流儀」に、ときど選手は「情熱大陸」に出演しています。少し前までは世間に受け入れられてなかったプロゲーマーも、今では有名テレビ番組に出演するほどになりました。
海外では、プロゲーマーがスポーツ選手のような扱いを受けている国もありますが、日本でもいつか同じようになる日が来るのではないでしょうか。
大会の解説
eスポーツ大会ではYouTubeなどで生配信することが多いです。その配信で視聴者にうまくゲーム内容を伝えるための解説としてプロゲーマーが呼ばれることもあります。
実況をするキャスターとうまくバランスを取って話すことが求められるため、それなりのコツが必要だと思いますが問題なく話しているプロゲーマーも多いです。大会の解説には元プロゲーマーが起用されることもあります。
専門学校の講師
近年ではプロゲーマー専門学校の数がかなり増えていますが、そこでは現役のプロゲーマーが講師として指導していることが多いです。プロゲーマーチームと提携してカリキュラムをつくっている専門学校もあります。
東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校ではプロゲーマーチーム父の背中に所属するプロFPSゲーマー等が講師を務めています。
(プロゲーマー専門学校についてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください)
まとめ
- プロゲーマーの仕事内容は主に「大会への出場」「チーム練習」「インターネット配信」「スポンサー企業の商品の宣伝」「イベントへの参加」「メディア出演」「大会の解説」「専門学校の講師」の8つ
いかがでしたでしょうか。プロゲーマーは少し前までまったく職業として考えられていませんでしたが、今ではその活動の幅はかなり広くなっています。今後はもっといろいろな場面でプロゲーマーの姿が見られるでしょう。