最近では、社内でeスポーツをプレイできる企業が増えてきたように感じます。昨今のeスポーツブームやコロナ禍をうけて、eスポーツを社員の交流の場としている企業もあるかもしれません。
そんななかで、eスポーツ実業団を持つ企業も出てきました。実業団に所属する人は業務の一部としてゲームをプレイするわけですから、これまでの常識では考えられないことです。この記事では、そんなeスポーツ実業団を持つ企業を紹介していきます。
日本のeスポーツ実業団チームを紹介
ここからは日本のeスポーツ実業団チームをいくつか紹介していきます。
Team UNITE 株式会社アカツキ
ゲーム事業を行っている株式会社アカツキは、2020年にeスポーツ実業団チームTeam UNITEを発足させました。所属する選手は同社のゲーム事業部でゲームのバランスチェックなどを行い、仕事とゲームの両立ができる勤務形態で働きます。
プレイしているタイトルはApex Legends、PUBG Mobile、マジック:ザ・ギャザリングの3つです。チームには各タイトルで大会実績を残しているプレイヤーが所属しています。
KYANOS SC(キュアノス エスシー) 株式会社三笠製作所
制御盤メーカーの株式会社三笠製作所は、2018年にeスポーツ実業団チームKYANOS SCを設立しました。所属する選手は就業時間の一部でeスポーツのトレーニングを行います。
現在はウイニングイレブン、グランツーリスモのプレイヤーが所属しています。ウイニングイレブンプレイヤーの井上克洋(いのうえかつひろ)選手は、東京ゲームショウの「ウイニングイレブン 2019 国内最強チーム決定戦」で優勝した強豪プレイヤーです。
選手達のプレイ動画がKYANOS SCの公式YouTubeチャンネルにアップロードされているので、興味のある人は見てみてはいかがでしょうか。
いろはにぽぺと侍ゲーミング 株式会社いろはにぽぺと
アニメ・マンガ関連事業を行っている株式会社いろはにぽぺとは、2017年にeスポーツ実業団チームいろはにぽぺと侍ゲーミングの活動を開始させました。
いろはにぽぺと侍ゲーミングでは、PUBGやシャドウバースのチームだけでなくストリーマー部門や音楽ゲーム部門も設立されています。これは他のeスポーツ実業団や社内eスポーツチームにはあまりない特徴です。
PUBG部門にはプロゲーマーチームCYCLOPS athlete gamingに所属していたMasashi選手や、プロゲーマーチームDetonatioN Gamingに所属していたmAsh選手など強豪プレイヤーが在籍しています。
大企業の社内eスポーツ部
eスポーツ実業団の数はあまり多くありませんが、社内にeスポーツ部やeスポーツサークルを持つ企業は少なくありません。NTT東日本もその1つです。
通信事業を手がけるNTT東日本は2019年の6月に社内eスポーツチームTERA HORNS(テラホーンズ)を発足させました。TERA HORNSはまだ社内eスポーツチームという扱いですが、徐々に実業団として運営していくことが理想だとチームキャプテンの金基憲(きんもとのり)氏は述べています。
(出典:NTT東日本の社内eスポーツチーム「TERA HORNS」の取り組み | トピックス | extreme 株式会社エクストリーム)
プレイしているタイトルはリーグオブレジェンド、ストリートファイターV、ぷよぷよ、スプラトゥーン、シャドウバース、ウイニングイレブン、実況パワフルプロ野球の7つです。
リーグオブレジェンドやストリートファイターVでは他企業との交流戦で好成績を残しており、実力をつけつつあります。今後は人気なFPSタイトルにも参戦する意向があるそうです。
社会人対象のeスポーツリーグ「AFTER 6 LEAGUE™」
「AFTER 6 LEAGUE™」は凸版印刷株式会社と株式会社サイバー・コミュニケーションズによって設立されたeスポーツリーグです。社会人eスポーツプレイヤーを対象にして、eスポーツ活動の活性化や企業間交流を目的につくられました。日本eスポーツ連合にも後援されています。
この大会はアマチュアeスポーツプレイヤーのみを対象としているため、プロ選手は参加することができません。
2021年に開催予定の「AFTER 6 LEAGUE season 2」では、リーグオブレジェンド部門に16社、Apex Legends部門に30社が参加を表明しています。
「AFTER 6 LEAGUE™」は社会人が本気でeスポーツをプレイする場として多くの人に期待されているみたいです。
(「AFTER 6 LEAGUE™」についてもっと知りたいという方はこちらをご覧ください)
まとめ
- いくつかの企業はeスポーツ実業団を設立しており、実力のあるプレイヤーが所属している
- 社会人アマチュアゲーマーのためのeスポーツリーグ「AFTER 6 LEAGUE™」には多くの企業が参加している
いかがでしたでしょうか。eスポーツ実業団を持つ企業はあまり多くないですが、eスポーツをプレイするコミュニティを持つ企業はある程度あると思います。それらの企業が社会人向けeスポーツリーグに参加するという動きも増えてきました。
この動きがもっと活発になれば、eスポーツ実業団をつくろうと思う企業も増えるかもしれません。そうなれば、社会人ゲーマーの活躍の場がもっと増えるでしょう。今後、社会人向けのリーグが活発になることを期待したいです。