昨今のeスポーツブームの影響を受けてか、社内でeスポーツ活動をする企業も増えてきました。最近はオフラインでの交流が難しいため、オンラインでもできるeスポーツはとても需要があるそうです。
この記事では社内eスポーツ部を持っている企業の活動や社内eスポーツ活動を支援してくれるサービスを紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
社内でeスポーツ活動をしている企業を紹介
ここからは社内でeスポーツ活動をしている企業について紹介していきます。
東日本電信電話株式会社(NTT東日本)
NTT東日本は社内eスポーツチームTERA HORNS(テラホーンズ)をつくって活動しています。TERA HORNSではリーグオブレジェンド、ストリートファイターV、ぷよぷよ、スプラトゥーン、シャドウバース、ウイニングイレブン、実況パワフルプロ野球の7つのゲームタイトルで活動しています。
ゲームタイトル毎に練習を仕切るキャプテンがおり、彼らの支持に従って練習内容や目標が決められているそうです。
NTT東日本には関東から北海道まで支社がありますが、そのほとんどにeスポーツ部の部室が用意されています。オンラインだけでなく部室での活動も可能だそうです。
TERA HORNSは「スプラトゥーン甲子園」関東大会ベスト8などの成績を残しています。
凸版印刷株式会社
凸版印刷株式会社では2021年1月に社内eスポーツイベント「TOPPAN eSPORTS FESTIVAL 2021」が開催されました。このイベントはトッパングループの従業員とその家族や2021年卒内定者を対象にしています。
凸版印刷ではこれまでに社内運動会が定期的に開催されていましたが、昨今の状況を考慮してオンラインでも交流できるeスポーツを使ったイベントに切り替えました。このイベントではストリートファイターVチャンピオンエディションとウイニングイレブンの大会が開かれています。
ストリートファイター部門の試合では解説としてプロゲーマーのふ~どさん、アシスタントとしてふ~どさんの妻である倉持由香さんを迎えました。また、大会の実況にはeスポーツキャスターであるコーリーさんを起用しており、社内イベントとは思えないほどのキャスティングがなされています。
この大会の様子はYouTubeのトッパン公式チャンネルにてダイジェスト版がアップロードされているので興味のある方はこちらもご覧ください。
また、凸版印刷株式会社には社内eスポーツ部もあり部員は50人ほどいます。ストリートファイターV、ぷよぷよ、スプラトゥーン2、PUBG MOBILE、ブロスタを主にプレイしており、隔週水曜日の終業後に活動をしているそうです。
シャープ株式会社
シャープ株式会社には社内eスポーツ部があり、PUBG MOBILEを中心に活動しています。以前はオフラインでの活動をしていましたが、現在はオンラインで週2回の活動をしているそうです。
また、週1回でスクリムにも参加しています。スクリムとは複数のチームが集まって合同で行われる練習試合のことです。シャープeスポーツ部は30~40社のeスポーツチームが集まるスクリムに参加しています。
シャープeスポーツ部は企業向けeスポーツ大会「PUBG MOBILE 企業対抗戦 2020 powered by RAGE」にも参加しています。今後は決勝大会に出場することが目標だそうです。
「PUBG MOBILE 企業対抗戦 2020 powered by RAGE」の試合動画はPUBG公式YouTubeチャンネルにアップロードされているので興味のある方はこちらもご覧ください。
株式会社日立システムズ
株式会社日立システムズには社内eスポーツ部があり、部員は40人ほどいます。eスポーツ部ではウイニングイレブン、ぷよぷよ、グランツーリスモ、大乱闘スマッシュブラザーズ、ストリートファイターVを主にプレイしています。以前は業務時間後に会社で活動をしていましたが、現在はオンラインでグループ通話をしながら活動しているそうです。
日立システムズeスポーツ部は社会人向けeスポーツリーグ「AFTER 6 LEAGUE™」のウイニングイレブン部門に参加しました。2020年~2021年にかけて行われた大会では3位という好成績を残しています。
株式会社ProVision
株式会社ProVisionには社内eスポーツ部ProVision Nemophila(プロビジョンネモフィラ)があります。部員数は約20名ほどおり、主にリーグオブレジェンドとApex Legendsをプレイしています。毎週金曜日と土曜日にリーグオブレジェンドのチーム練習があり、Apex Legendsは個人でそれぞれ練習をしているそうです。
ProVision Nemophilaも社会人向けeスポーツ大会の「AFTER 6 LEAGUE™」や「eSports花金杯」に参加しています。
今後は大会での優勝や他企業チームとの対外試合をすることを目標に活動していくそうです。
また、株式会社ProVisionは社内でeスポーツイベントも行っており、札幌、高崎、ベトナムなどの拠点やオンライン上で大乱闘スマッシュブラザーズとウイニングイレブンの大会を開催しています。
社内のeスポーツ活動を支援してくれるサービスを紹介
最近では、社内eスポーツ活動を支援するサービスも登場してきました。ここからはそれらのサービスについて紹介していきます。
株式会社NTTe-Sports 社内レクパッケージ
株式会社NTTe-Sportsは2021年10月から社内の親睦を深めるためのレクリエーションパッケージを提供し始めました。
このパッケージはイベントの企画・運営やゲーム機器等の環境確認をサポートするものです。イベント進行のテンプレート化や機器操作のマニュアル化をすることでスムーズな企画・運営を可能にしています。
運営は基本的にオンラインで行われるため、感染対策に配慮したイベントを実施することができます。
凸版印刷株式会社 社内イベントサポートサービス
凸版印刷株式会社では社内eスポーツイベントを支援するサービスを提供しています。サービス内容はイベントの全てを担ってくれるもので、プランニング、ゲームタイトルの利用許諾交渉、会場の手配・装飾、配信ディレクションなどをしてくれます。
凸版印刷は自社での大規模なeスポーツイベントを成功させているので、より安心なイベント運営を行うことができるでしょう。
株式会社エイプリルナイツ 企業eスポーツ部創設支援サービス
株式会社エイプリルナイツでは企業のeスポーツ創設を支援するサービスを提供しています。このサービスでは社内eスポーツ部創設の許諾獲得や社内展開資料作成等の支援をしてくれるそうです。
また、株式会社エイプリルナイツはゲームを通して社内外の人とコミュニケーションするためのツール「cogme(コグミー)」の運営もしています。
株式会社エイプリルナイツ公式Webサイト
cogme公式Webサイト
レノボ・ジャパン合同会社 企業eスポーツ部支援サービス
レノボ・ジャパン合同会社では社内eスポーツ部支援のサービスを提供しています。このサービスではゲーミングPCの無償貸与やeスポーツ部運営ノウハウの提供、コミュニティ大会の運営サポートをしてくれます。
また、このサービスを利用するとレノボ・ジャパン主催の大会出場時に企業紹介をされたり、レノボ・ジャパンが提携しているメディアへの露出機会を与えられたりするそうです。
まとめ
- 「NTT東日本」「凸版印刷」「シャープ」「日立システムズ」「株式会社ProVision」は社内eスポーツ部で活動をしている
- 社内のeスポーツイベントやeスポーツ部創設を支援するサービスがある
オフラインでのコミュニケーションが取りにくい現在の状況では、eスポーツに大きな価値があると思います。その価値を享受するために多くの企業が社内の活動に取り入れているみたいです。
1つの場所に集まらなくてよいという特徴もあるので、手軽にコミュニケーションを取れるツールとして今後も普及していきそうですね。