近年、eスポーツがどんどん成長してきて多くの人の目に触れるようになりました。そんな中で「eスポーツのメリットってなんなの?」と思う人も多くいると思います。eスポーツのメリット・デメリットを知りたい方のために、この記事ではeスポーツの特徴的なポイントを解説していきます。
eスポーツのメリット
何かと批判されがちなeスポーツですが、メリットもいくつかあります。ここで紹介する4つのポイントがeスポーツを流行させている理由だと言えるでしょう。
多くの人が気軽に参加できる
eスポーツは身体能力をほとんど必要としない上に男女の区別もないため、多くの人が気軽に参加することができます。サッカーやバスケットボールなどのスポーツでは体格差がハンデになってしまう場合がありますが、eスポーツはそのようなことがないのがいい点ですね。
最近では、身体的な障がいを持つ人でもプレイできる競技としても注目されています。
グラウンドなどの設備を必要としない
eスポーツをプレイする際には、基本的にはゲーム端末(とゲームソフト)があれば大丈夫なので、大規模な設備を用意する必要がありません。もちろん、公式の大会などでは大きい会場を用意しますが、日常的にプレイするだけであればどこでもできます。
通常のスポーツではグラウンドやゴールが必要になってくるので、この点ではeスポーツの方が優れていると言えます。
離れていても一緒にプレイすることができる
eスポーツはオンラインでプレイするものがほとんどなので、「一緒にプレイしたい」と思ったらどこでも通信をすることが可能です。
いつでもどこでも友達とプレイができるというのは魅力的ですね。これも通常のスポーツには無い点だと言えます。
コミュニケーションの数が増える
eスポーツはチーム戦でプレイするものも多いです。そのようなゲームでは、プレイヤー同士でコミュニケーションを取ることがとても重要になってきます。プレイの回数が増えることで、自分の意見を伝えることや相手の考えを知ることの重要性についての理解が深まります。
これはチームスポーツをすることで培われていくことですが、eスポーツでも同じようなことが期待できるでしょう。
eスポーツのデメリット
eスポーツにはメリットもありますが、デメリットも当然あります。eスポーツをプレイする際には注意しておきましょう。
病気や慢性痛にかかりやすい
eスポーツを長期間プレイしていると運動不足になりがちです。運動は健康維持のために重要なことですので、おろそかにしてしまうと病気になってしまいます。
また、長時間座ってeスポーツをプレイしていると、腰痛や尿路結石の原因になってしまいます。たまに立って歩いたり軽い運動をしたりするのが大切です。
eスポーツに熱中しているとつい家の中に引きこもってしまいがちですが、これもよくありません。外で日光を浴びている量が少ない人は鬱病になりやすいという傾向があるからです。eスポーツに熱中しすぎて毎日家の中にいるということは避けるようにしましょう。
ゲームの流行が変わる可能性がある
eスポーツをプレイしていてもっとも恐ろしいことの1つがこれです。自分が何年も熱中してプレイしていたゲームが突然サービス終了になるという可能性もゼロではありません。長年運営されてきたゲームでも、会社が突然経営破綻したらそこですべて終わりです。
「有名なゲームが突然サービス終了になった」という話は今のところ聞きませんが、いつかそういうことが起きるかもしれないと思うと不安になってきますね。
依存症になる可能性がある
これもeスポーツをプレイする上で気を付けておきたい点ですね。すでに、精神が成熟した人であれば問題ないですが、まだ未熟な中高生がプレイする時は注意が必要です。
ゲーム依存症はMMORPGのゲームをプレイしている人がなりやすいという印象がありますが、eスポーツのゲームでも例に漏れないでしょう。ゲーム依存症になってしまった場合は、精神科でカウンセリングなどの治療を受けることが推奨されています。
何が凄いのか分かりにくい
ゲームをあまりプレイしない人からしたら、eスポーツ上級者のプレイはよくわからない人が多いかもしれません。普段から格闘ゲームプレイをしないために、格闘ゲーム上級者のプレイを理解することができないということが筆者自身にもありました。
これがeスポーツが流行らない理由の1つなのかもしれません。サッカーやバスケットボールであれば、遠くからスーパーゴールを決める、ドリブルで何人もかわす、といった分かりやすいことが見られます。しかし、eスポーツではそういったことはあまり見られません。
eスポーツを子供にプレイさせる時の注意点
精神が成熟している人がプレイするのは問題ありませんが、未熟な子どもがeスポーツをプレイする時は少し注意が必要です。1歩間違うと将来に影響しかねないので、しっかりと見守りましょう。
ネットリテラシーを身に付けさせる
eスポーツはオンライン上でプレイしている場合は、匿名でコミュニケーションをするのがほとんどです。そのため、誹謗中傷なども横行している所も少なからず見られます。
これに影響されないようにするのも大切ですが、子どもが誹謗中傷の加害者にならないようにするのが最も重要です。「匿名だから大丈夫」ということはなく、匿名での誹謗中傷で逮捕された例もあります。
依存症になってしまった時の対処を知っておく
eスポーツを子どもがプレイする上で、最も怖いのはゲーム依存症です。ゲーム依存症はWHOからも「ゲーム障害」として認定されています。
ゲーム依存症の治療は精神科等で行われているので、不安を感じたら連れていくようにしましょう。カウンセリングや認知行動療法によって病状を改善させます。
病院によっては完全にゲームから離れさせるための入院治療も用意しているので、あまりにもひどい場合はこちらを利用するといいでしょう。
まとめ
- eスポーツには「多くの人がハンデなしに参加できる」「離れていても友達とプレイできる」といったメリットがある
- eスポーツは「ゲームの流行が変わって積み上げた技術が無駄になる可能性」「ゲーム依存症になる可能性」があるので注意が必要
いかがでしたでしょうか。eスポーツには現実のスポーツにはないメリットがありますが、当然デメリットもあります。デメリットの影響を受けないように気をつけてプレイするのが大切です。
この記事があなたのeスポーツ活動の助けになれば幸いです。